長く教壇にあった大山先生のご父君は戦前、満州で銀行を始め各種の事業を経営された方でした。
先生は東京に住んでおられましたが、退職と同時に「畑仕事がしたい。」ということで、出身地である浜松市郊外の旧宅をセカンドハウスとして改装されました。
道路から見た改装前の外観。明治の初め頃の物ではないかと思われる建屋は痛んではおりましたが、柱、梁は使えそうでした。藁屋根をトタンで覆ってあります。
北側は庭木のせいで湿気た感じ。昭和の初め頃、倉座敷が作られました。一階鉄筋コンクリ−ト造の上に木造の座敷が乗っています。
これだけで同じ頃に作られた小学校の校舎一棟と同じ値段であったそうです。
解体作業中。柱、梁を残して屋根・壁を取り去ります。踏み天井はチョウナ板でした。
柱、梁を残して屋根・壁を取り去り、新しい屋根を掛けたところ。
道路から見た竣工時の外観。痛みの激しかった納戸附近を改装して玄関にしました。
周辺の景観に溶け込んでいるでしょうか。最近になって廻りの家が次々と今風の平凡な家になって行くのが残念。
元の玄関をリビングに続く書斎コーナーに。元の「おえ」(上がり口の間)の天井を抜いて吹き抜けにしました。

引き込んだ障子を出せば落ち着いた感じになります。洋間でもカ−テンよりもこちらの方が似合うかも。