2008.3.8
建築審査会
完成予想図2
Forest Park
完成予想図
ふさわしいか
臨江山の住宅地の景観
ブルーな話
入野臨江山のまちづくり

60/200を考える
住宅地の密度
住宅地の近代
外壁のはなし

フォレストパークを守ろう

しかしこうした新しいまちづくりのルールを、既存の市街地に遡及することには、大きな困難が伴います。なにより何のためのルールか、ということが住民の共有する価値観になっていなければ、ことは動きません。従来型の「お上の言うことに従え。」というのとは180度逆向きの制度だからです。

地区計画といったところで、市民の誰もが知っている制度、とならなければ実現は難しいのです。

景観法施行によって少しは事態が改善されるでしょうが、「お上の言うことに従え。」というまちづくりから「まちなみは住民が自分で守る権利」であることを誰もが知っている、ということにならなければ、まちなみ破壊は続くでしょう。

困ったことには法律は作るのに時間がかかる様です。この後改正されて現在に至っている、第二種中高層住居専用地域、いわゆるマンション地域という用途地域は、日本人の誰もが土地価格は永久に上がり続け、収入も永久に上がり続ける、と信じて疑わなかったバブル期の国民的要請によるものです。

これを石油に変わるポーカーチップに使って悪用し、博打を打とうという、世界中の余った金が日本に流れ込んでいる現在、「まちなみは住民が自分で守る権利」であることを肝に銘じておかないと、日本全土が廃墟になってしまいます。

古代から人々に愛されて来た佐鳴湖の景観を守るためには、浜松市がフォレストパーク構想で指し示したまちなみの理想を、住民が自分達で守ることが求められているのではないでしょうか。


穴吹さん、たまには10mっての、どうよ。