2010.7.5
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-風の中の家 1
-風の中の家 2
-生態系に配慮した敷地
-省エネに配慮した敷地
-潮風のオープンキッチン
-床と壁
-夏と冬
-現代茶の間
-風の中の家 3
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-Slide Show
-実施図面(pdf)




かかあ天下は上州に譲るとしても、遠州の空っ風は天下一品です。近所には風力ナンタラの研究施設もあります。

敷地にゆとりがあると、庇をちゃんと出せます。庇がちゃんと設計してあれば、夏の太陽は室内に入りません。庇というのは元々そういうものです。

伝統的な和風住宅では、こうしたエコロジカルなデザインがしっかりしていました。

現代の密集市街地では、エコデザインと言ってもなかなか難しいものがあります。



左は7月5日の午後3時

夏はまあ、宜しいでしょう。「風光塔」が存分に風を入れてくれます。



左は12月23日の午後3時

敷地にゆとりがあって、南側に隣の家が迫っていなければ、冬には室内に太陽の光が入ります。一番簡単で、一番効率的な太陽熱の利用法です。



しかし冬のこの辺りの風と来たら、、、冬の夜、一面の星空の下で風を受けて立っていると、地球が宇宙空間と摩擦を起こしているのが良く分かります。



冬の風に対して、充分な備えをしておかなければなりません。がっしり作った物置は風よけになります。目隠し塀など吹き飛ばされてしまうでしょう。冬の風を和らげ、夏の風を透す、そんな目透かし塀が良いでしょう。



建物の南側には更に、目隠しの為の塀も考えられます。予算を削るなら、このくらいは日曜大工で出来そうです。





目透かし塀で入り口を囲う代わり、都会風の玄関は作ってありません。

ガレージが昔の家で言えば「大戸」、

デッキの奥が昔で言う「縁側から上がる」、

となると、

ベンチは昔で言えば「縁台」ですね。

スイカを食べるのは昔からここ、ということになっています。

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