基礎

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現在の設計規準では鉄筋コンクリ−トの寿命は鉄筋の酸化速度から決められており、60年という設計が一般的です。

現在のような鉄筋コンクリ−トの布基礎が一般化したのは戦後のことで、それまでは地盤の弱いところでは地中に松杭を打つ、栗石を敷き詰める、といった地盤改良が主体で、その上に民家建築では柱石を置く、ということが広く行われていました。

柱石の上に土台を流してその上に柱を据える、というのは一種の免振構造ですが、現在の建築基準法では認められていません。東南海地震の折、「家が横飛びにずれたのを元に戻して、建具と壁の割れを直して住み続けた。」といった質素な暮しをしていた頃のことでもあります。

鉄筋コンクリ−ト構造で有利なのは、埋め立てた田んぼの上にでも何とか建物を建てることができる、という点です。この場合布基礎だけに頼らず、建物の下に当る部分前面に構造上有効な鉄筋コンクリートの厚板を形成してしまう、ということも考えられます。

コンクリ−ト自体は表面からの酸化が進まなければ硬化し続けるので、ロ−マ時代の建物(壁が数メ−トルと厚い)は今も強くなり続けているのだそうです。

基礎の寿命:60年

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