はじめに

はじめに
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「女房と畳は新しい方が良い。」という言い草がありますが、これを「古くなった女房と畳は新しいものと入れ替えてしまえ。」と早とちりすると大変なことになります。私のネ−チャンいわく「アンタ50過ぎて離婚したら男と女とどっちが幸せか良く考えな。」でアリマス。

正解は女房も畳もたまにはラッピングを新しくしてやると、見違えるようになってほれ直すというものです。我が妻も苦労のし過ぎで大分表面がささくれてきたので、表替えの時期ではあります。

畳に限らず伝統的な住まい方は、部材毎に別々の耐用年限によってリフレッシュすることで、建物の寿命を延ばす、というものでした。畳にしても畳表は十数年で新しくすればちょっとした贅沢であるのに対して、畳床はそれよりも寿命が長そうです。様々な寿命の部材を組み合わせて建物が出来上がっているわけで、「畳表と畳床は寿命が違う」「暮れには汚くなった障子を張り替えて正月を迎える」というように建物の部材毎の寿命への理解が生活マナ−になっていました。これに較べると最近のようにシステムキッチンにしようと思ったら建替えということになった、というのは随分乱暴な話だと思います。

上のような建物があったとして、その寿命というのはいったいどうなるのだろう、というあたりを少し考えてみました。

建物のそれぞれの部分部分を見るのに、工事工程に従って見るのが分かりやすい方法です。
よく「見えないところに金を掛ける」というのが何を意味しているのかもこうしてみると良く分ります。

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