第165回 社楽の会報告    第164回へ   第166回へ   社楽の会へ
                                           報告者  土 井
2002年2月28日(木)布袋北学供にて,第165回社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井(大口町教委)、高橋先生(木東小)、奥村先生(江南市ことばの教室)、木本先生(江南市ことばの教室)、川井先生(犬南小)、勝村先生(犬山中)、高木先生(犬山中)、大島先生(犬東小)、坪内先生(犬北小)、天野先生(古知野中)、野呂先生(岩倉中)、野沢先生(柏森小)、高田先生(古知野中),水野校長先生(城東小)、山田校長先生(扶桑北中)、池邑さん、上西先生(京教大附属京都中),熊澤先生(扶桑東小),桑原先生(山名小)の19名でした。

☆ 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

 これからの研究の方向性−前回の報告より  
 メディアリテラシー教育研究会中部支部2月例会報告
 名古屋大学教育学部附属中・高等学校 中等教育研究協議会
 Webページ紹介
 教育関連情報
 研究会情報 
 MM紹介
 書籍紹介
 せわやきおばさん養成講座Q&A
10 土井香苗弁護士のコスタリカレポート 

 これからの研究の方向性−前回の報告より
   今日は,「社会科で子どもにこんな力をつけてやりたい」を出し合いました。
    内容はここ

 メディアリテラシー教育研究会中部支部2月例会報告 
 2月16日に,名古屋法律経済専門学校1号館でおこなわれたメディアリテラシー研究会の報告をします。まず、メディアリテラシーを幅広くとらえていることに驚きました。

 例えば、スーパーに売っている大きなおもちゃ付きの菓子。メーカーはあくまでも菓子と答えますが、おそらく原価の9割以上はおもちゃとそのパッケージが占めているでしょう。
 その他、さわやかなたばこのCMとたばこの害、美容整形を煽るテレビ番組・・・等々。
 いろいろな角度から、「外見」と「本質」についての協議がなされました。
 この「外見」もしくは「うわさ」「風評」「ムード」に対して、日本人は特に流されやすいと思います。そのなかで、「本質」を考えるこの研究会の姿勢は、これからの情報化社会ではますますその価値が高まると実感しました。
 内容的には,高等学校情報科,社会科公民が最も近い教科でしょう。
 ともあれ,わが丹葉地区の養護教諭の先生方の意欲とパワー,発信力には驚きました。どの教科も負けているかも???
 出されたレポートは次の通りです。
「アニメーション番組は誰がお金を出して作っているの?」千葉大学・藤川大祐
「総合的な学習の取り組み」名古屋聾学校 高梨
「ほけんだより すこやか」山名小学校保健室
「さぁ,どうしよう!携帯電話」山名小学校 桑原朱美
「ケータイ達人への道」山名っ子が提案する携帯電話使用マニュアル
「メディアと健康〜ダイエットについて〜」扶桑東小学校 熊澤尚子
「おかし探偵団」扶桑東小学校 熊澤尚子
「ここが変だよ!〜たばこ広告を分析〜」犬山南小学校 榊 智子
「モテる方法教えます??〜輝く自分を手に入れるために〜」犬山南小学校 榊 智子
「ほけんだより特集号」2種類 犬山南小学校
「平成13年度 学校保健委員会」犬山南小学校
「これって何のCM?」岩倉東小学校 片岡好美
「薬をリテラシーしよう」大口中学校 桜井啓子

 メディアリテラシー研究会のHPができました。

 名古屋大学教育学部附属中・高等学校 中等教育研究協議会

大学との連携をいかして中・高の新教育課程を創る〜キャリア形成を軸にした新教科と総合人間科の授業実践〜:授業公開、分科会、全体会  http://highschl.educa.nagoya-u.ac.jp/ 
 
 中高一貫の学校を初めて見ることができました。個人的には、中1で年間15回(30時間)おこなう、ソーシャルライフがおもしろいと思いました。内容は、川井先生の世界で、セルフエスティーム、セルフディフェンス的な内容により、心の教育として人間行動の理解を深め、体験的に人間関係をつくるスキルを学びます。
 土井のレポートは、次をご覧ください。
    http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/meidaifu.htm 
 
 
Webページ紹介
(1)松田卓也がとく プレゼン道入門
http://nova.earth.s.kobe-u.ac.jp/~matsuda/review.html 
 ポスターセッションを含めたプレゼンの研究論文。先生は,神戸大学理学部地球惑星科学科教授
(2)日本国際飢餓対策機構 http://www.fhi.net/jifh/ 
    飢える世界と私たち。
(3)「ギジュツ・ドット・コム」 http://www.gijyutu.com/ 
    技術科教師のネットワークはスゴイ!
(4)向山洋一氏にインタビュー   http://www.manabinoba.com/p_Interview/ 
 「教育技術法則化運動」や多数の教育関係の著作で知られる向山洋一氏に、学校教育の問題点は? 教育改革はどうなる? など教育の気になる問題についてインタビュー。
(5)国土地理院                   http://www.gsi.go.jp/ 
インターネットで空中写真の閲覧サービスを開始 “私の街はこんなに変わった”
http://www.gsi.go.jp/WNEW/PRESS-RELEASE/2002/0213.htm 
 4月よりウェブ上で空中写真の閲覧サービスを開始。終戦直後と最近のものを掲載予定。
  これは授業に使える!使わなければ,社会科とはいえない!?
 
(6)公正取引委員会                http://www.jftc.go.jp/ 
:私たちの豊かな暮らしを守る 独占禁止法 http://www.jftc.go.jp/child/index.html 
  独占禁止法を子ども向けに解説したサイト。わかりやすいマンガである。
 
(7)文部科学省                  http://www.mext.go.jp/ 
中央教育審議会 第1回基本問題部会
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/002/020201.htm 
「最近の各種報告・提言等で示された教育の目標の例」「戦後教育改革の流れ」等の資料が参考になる。これも使えそう。
 
(8)CRN                      http://www.crn.or.jp/ 
:モノグラフ・小学生ナウ VOL.21-3 『子どもの放課後』
http://www.crn.or.jp/LIBRARY/SYOU/VOL213/index.html 
  子どもたちの放課後と地域について。
(9)CRN                      http://www.crn.or.jp/ 
教育TODAY2月号「シリーズ/学校コミュニティーの創造へ向けて9『保護者・地域の眼を学校の自己評価促進の起爆剤に』」 http://www.crn.or.jp/LIBRARY/TODAY/0202.HTM 
 
(10)ペパクラ検索くん http://www.newcanyon.com/psearch/ 
   ペーパークラフトの分野別リンク集。
(11)国土交通省                  http://www.mlit.go.jp/ 
平成13年度国土交通白書  http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/index1.html 
 
(12)日本民家再生リサイクル協会 http://eco.goo.ne.jp/click/0202_3.html 
 新しい生活様式が普及し、建材なども変化を遂げて、昔ながらの民家は次々と壊され、失われていきます。こうした民家を再生させ、新しい家屋として利用するのがこの協会の目的です。現代に生き返った民家の写真がちりばめられた、見た目にも楽しいサイトです。
 
(13)リユースびんと環境  http://eco.goo.ne.jp/click/0202_4.html 
 リユースびんは、リサイクルと違って洗浄するだけで容器として再利用でき、環境負荷の小さい容器です。「一度使ったものを再利用するというのは、潔癖な日本人の感情に合わない」などという主張も聞くことがありますが、もっと見直されて良いシステムではないでしょうか。
 
(14)国税庁                     http://www.nta.go.jp/ 
絵で見る税情報
http://www.nta.go.jp/category/mizikana/mizika/01.htm 税金に関するあれこれをマンガで解説。
 
(15)高校生のための証券投資入門 http://www1.odn.ne.jp/~cce10870/ 
 
(16)日本環境協会「エコマーク」 http://eco.goo.ne.jp/click/0202_5.html 
 何気なく手にした商品についている「エコマーク」、どんな基準でどんなものにつけられているか、知っていますか?このサイトでは、エコマークの認定の仕組みが詳しくわかります。また、認定された全ての商品はデータベースから検索ができ、エコマーク商品のオンラインショップも用意されています。 
(17)【Study】ナショトラおじさんの「環境Q&A」
Q21●紫外線はからだにどんな影響があるの?
Q22●日本には木がいっぱいあるのに、どうして外国から木材を買うの?
 など、いろんな質問にお答えしています。ギモンに思っていることがありましたら、ぜひナショトラおじさんへ!  http://eco.goo.ne.jp/t_study/index.html 
 
(18)中央教育審議会生涯学習分科会(第14回)【文部科学省】
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo2/siryou/001/020201.htm 
 2月19日開催、「奉仕活動・体験活動の推進方策等に関する中間報告」(ワーキング・グループ素案)を配布
   社会教育主事必読
 
(19)調べ学習教材リンク  http://homepage2.nifty.com/masudaki/ 
  整理が上手
 
(20)Safe Kids Web   http://www.jjcc.gr.jp/sk/index.html 
子どもを事故から守るための情報サイト。日常の危険シーンや事故の応急手当など。ジョンソン・エンド・ジョンソンによる。
 
(21)P検 - パソコン検定試験             http://www.pken.com/ 
:無料で中学生にパソコン講習を行う「IT教育運動」を実施【PDF】
http://www.pken.com/release/it2002.pdf 4月より全国の中学生を対象に実施。クラブ等での目標に最適!
 
(22)卒業式の歌   キッズリンク
  全国77校の小学校卒業式で歌った歌の調査結果が掲載されている。「蛍の光」は最近あまり歌わないようですね。
  http://www.kidslink.ne.jp/project/tyousa/uta.html 
 
(23)卒業式のスピーチ例  ジャストシステム
  校長先生、PTA会長、送辞・答辞など卒業式にスピーチする人のための例文掲載
  http://www.ichitaro.justsystem.co.jp/dldoc/standard/q00502.htm 
 
(24)地球温暖化阻止!東京作戦ホームページ http://eco.goo.ne.jp/click/0202_7.html 
東京都では、地球温暖化への取組が先送りされる状況に「No!」を突きつけ、CO2排出量削減のための5つの提案を行っています。都とNGOや事業者の連携を強め、活発な議論や環境産業の拡大を目標としているこのプロジェクトでは、インターネット討論会(3月1日正午開始予定)も活発に行われる。
 
(25)理科雑学アドベンチャー http://eco.goo.ne.jp/click/0202_8.html 
コムズカシイ、と考えて敬遠する人も多い理科系の雑学をあつめ、楽しくまとめています。こうした雑学を読むうちに、理科が苦手な人も少しずつ興味を持ち、親しめるはず。こどもにも大人にも役立つサイトです。
 
(26)第25回生活科・総合的学習授業研究会研修会での中野重人氏,そして嶋野道弘氏の講演
   
ホームページにアップ  愛知・島原先生のページ
 http://www5a.biglobe.ne.jp/~shimacha/MyHomePage/watasinonote.html 
 
【サーチ】環境用語(エコワード)
・水辺の楽校 http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword1.html 
・日本水大賞 http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword2.html 
・ブラウンフィールドhttp://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword1.html 
・自然再生事業 http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword2.html 
・環の国http://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword1.html 
・グラウンドワークhttp://eco.goo.ne.jp/ecoword/ecoword2.html 
 

 教育関連情報
(1)学校評価システム内容を協議(広島県)
 県教委は12月19日に開催した第2回広島県学校評価システム検討会議の概要を発表した。会議では、広島県学校評価システム構築に向けての推進方針について、学校評価の目的,評価組織、学校目標の設定、評価者、評価内容・指標、評価の実施手法などについて、各委員から意見発表された。
参照:第2回学校評価システム検討会議の概要【広島県】
http://www.pref.hiroshima.jp/kyouiku/hotline/06senior/plan/hyouka/gaiyou2.htm 
 
(2) EduMail)))………………………………………………………………………………………
 島根と米国の小学校がネット使って交流
 ヤマタノオロチ伝説で知られる斐伊(ひい)川流域にある島根県出雲市立大津小(桑本京子校長、712人)が、川をテーマにインターネットを通じて米ミシガン州のエンゼル小と交流を始めている。国土交通省出雲工事事務所が、米ミシガン大と共同開発した国際交流プログラム「Riverwalk」を活用してホームページ(HP)を作成した。大津小は「高学年を対象に総合学習にも活用したい」としている。
 大津小では昨年、「The River Web HIIKAWA」クラブが発足し、4〜6年の15人が2週間に1回、クラブ活動を通じて、斐伊川の情報を提供するHPを作成している。テーマは、水のほか、川に住む動物や植物、オロチ伝説や行事、人など。調査や取材活動を通して得た情報を発信している。
 エンゼル小の3、4年生合同クラス約15人との交流も開始。インターネットの掲示板を使ったやり取りなども始めた。クラブ担当の一人、長島靖和教諭(34)は「国際交流にプラスして、郷土の自然や歴史の学習などいろんな活動が展開できる可能性がある。将来的にもっと生かしていきたい」と話している。
【The River Web HIIKAWA】
http://www.izumo.ed.jp/otsu-sho/river/ohtsu_rw/index.htm 
【River Walk】
http://riversproject.org/ 
 
(3)EduMail)))………………………………………………………………………………………
 【週5日制】教員OBらが学習支援 埼玉・深谷市
 埼玉県深谷市は、4月からの学校完全週5日制開始に伴う新事業「510サポートプラン」の概要を発表した。小中学生の基礎学力の向上を目指して、教員OBらが学習支援などをする。今後、事業の具体的な内容を決め、4月中旬以降に始める方針。
 プランは10の事業で構成。学習支援では、市立の12小学校、7中学校で各2〜3人ずつ有識者や教員OBを臨時職員として採用。土曜日の午前中、各学校の図書室を開放し、自習の支援や学習相談に応じる。
 このほか、学校や公民館などを利用して学習相談や英会話学習▽図書室へのエアコン整備や児童図書の充実▽水田や畑で農作物を栽培する農業体験――などを推進する。市は、学力低下を心配する保護者の声や、基礎学力向上を目指す文部科学省の方針などを受け「小中学生が『学ぶ、遊ぶ、鍛える』ことが狙い」などとしている。
 
(4)EduMail)))………………………………………………………………………………………
 【改革】東京・荒川区が区立小中全校で「習熟度別」授業
 東京都荒川区は2002年度から、区立の全小中学校で習熟度別授業を行う方針を明らかにした。01年度に小学校6校、中学校8校ですでに試験的に実施していたが、これを小学校24校、中学校10校の全校に拡大する。
 対象となる科目は、小学校が算数・国語・理科、中学校が数学・英語などで、各校ごとに科目とカリキュラムを決める。通常の学級とは別に、対象科目で「基礎定着」「基礎・応用」「発展・探求」の3コースを設け、生徒自身の希望を尊重してグループ分けする。このため、区独自に教員17人を増員するほか、都への増員要請もしている。
 習熟度別授業については「成績による差別の原因となる」などの批判があるが、区は「子供に分かる授業をするのが義務教育の基本。分かる喜びを味わってもらうことで学校生活が充実し、不登校や学級崩壊、いじめを防止する効果もあると期待している」と話している
 
(5)教員免許制度の総合化・弾力化など(文部科学省)
 文部省の中央教育審議会は2月21日、「今後の教員免許制度の在り方について」答申した。内容は、教員免許制度の総合化・弾力化、教員免許更新制の可能性、特別免許状の活用促進、について答申。総合化・弾力化については、中学校の実技教科(音楽、美術、保健体育、家庭)の免許に限られた他校種の免許状による小学校の専科担任を例えば理科、数学など他教科等にさらに拡大の方向などを示し、指導力不足教員等に対する教員の人事管理システムを早急に構築すべきとの教員免許更新制の可能性に言及している。
参照:今後の教員免許制度の在り方について(答申)【文部科学省】
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/020202.htm 
 
(6)新しい人事評価制度導入へ(埼玉県)
 県教委の人事評価制度検討委員会はこのほど、県立学校の「教員の新しい人事評価制度について」の報告をまとめた。報告では、「目標による学校運営」を導入、被評価者自らが申告し、職務を進行・管理し、評価するといった目標による管理の手法を取り入れた自己申告制度、を新しい人事評価としており、校長、教頭の管理職を対象として、平成14年度から導入するとしている。
参照:教員の新しい人事評価制度について【埼玉県】
http://prosv.pref.saitama.jp/scripts/news/news.exe?mode=ref&yy=2002&mm=2&seq=122 
 
(7)新しい時代における教養教育の在り方について(答申)【文部科学省】
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/020203.htm 
 中央教育審議会「今、なぜ教養教育か」など
 新しい時代に求められる教養の全体像は,変化の激しい社会にあって,地球規模の視野,歴史的な視点,多元的な視点で物事を考え,未知の事態や新しい状況に的確に対応していく力として総括することができる。
 
(8)国会参観「参議院特別体験プログラム」の御案内【参議院】
http://www.sangiin.go.jp/japanese/frame/jimu6.htm 
 2月1日より受付開始、小中学校対象の模擬議会体験。工夫次第では、学校でできないか?
 研究会情報
◆フォーラム
 「市民とともに作るメディア・リテラシー教育」カナダの事例から◆
主催:市民とメディア研究会・あくせす、女性とメディア研究会、
    メディアリテラシー教育研究会、メディア・リテラシー倶楽部、
    東京大学大学院情報学環メルプロジェクト
 日時:2002年3月12日(火)午後6時30分から9時まで(6時開場)
 場所:名古屋・栄 愛知県芸術文化センター アートスペースEF
 参加料:一律1000円   申し込み方法:E-mail Mojibake@aol.com  (事務局)まで
☆ Barry Duncan(バリー・ダンカン)氏のご紹介 ☆
 カナダオンタリオ州の高校教員。(現在は退職)授業の試みについては、岩波新書『メディアリテラシー』(菅谷明子さん著)に詳しくのっています。
 
 MM紹介
『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)第336号
                 2月23日・土曜日発行
   編集・発行 梶原末廣   sukaji@po.synapse.ne.jp
今回はこれを紹介。
教育課程における評価のあり方
             吉塚 憲博(福岡県)
バックナンバーから読むことができます。

 
書籍紹介
『ポンペイ−完全復元 200年前の古代都市』Newtonビジュアルサイエンスシリーズ
ニュートンプレス \2,200
『素顔のローマ人 生活の世界歴史4』弓削達(河出書房新社)\660
○ 『食農教育3月号』 

 
せわやきおばさん養成講座Q&A
2月4日の講座でいただいた質問に対する回答を,次の回で配布しました。
内容は
ここ
 
10 土井香苗弁護士のコスタリカレポート 
       内容はここ

☆ 
スペシャルゲスト上西好悦先生より「生き方」総合学習〜自己実現をめざすアントンプレナー教育〜について紹介していただきました。
 上西先生は,講座のねらいとして次のように説明しています。
 将来の目標を持ち、中学校生活をより有意義なものとするために、自分の適性を知ることは大切なことである。そのために、従来の進路学習に加え、アントレプレナー(起業家)精神を育成するための教育を取り入れた。
 本講座のねらいを述べる前に、まず、アントレプレサー(起業家)精神についての説明が必要であろう。「アントレプレナー(起業家)精神とは、起業家(エンタプライズ)教育で養われる」もので、「将来の職場だけでなく生徒達の毎日の生活で必要とされるものであり、急速に変化する社会でますます必要不可欠とされる技能」で、「具体的な体験を通じて自己認識し、自己に自信をもつことで、創造力、イニシアティブ、チャレンジ精神、コミュニケーションカ、決断力、判断力、問題解決能力,チームワークカといった技能を培っていく」(京都リサーチパーク株式会社製作 中学生用教材「集まれ起業家の卵」指導マニュアルより)ものとされる。
 本講座のねらいは、自分の中にある可能性や潜在的能力こ気づかせ、社会の一員であるという自覚をもつとともに、社会と自分の関わりを考える姿勢を身につけさせ、積極的に「社会貫献」をしようとする精神の育成である。
 欧米でのアントレプレナー教育についての現状と日本との比較については、旧通商産業省内の産業政策局新規産業課・アントレプレナー教育研究会が詳細な分析を行っている。アントレプレナー教育はこの教育の先進国と言われるイギリスにおいて職業訓練的な色合いが強く、アメリカでは実務的な内容を学生時代に前もって学ぶという傾向にあり、実際にベンチャー企業が多く起業されているというデータもある。この様な内容に近い形のアントレプレナー教育は、西京商業や大江高校などで実施されている。研究途中ではあるが、この様な形態で中学校のカリキュラムに乗せるのは難しいのではないかと考えている。中学校の段階で、数時間に及ぶ全員対象の職業訓練的な内容の学習はそぐわないと考えるからである。理由としては、たとえばイギリスでは14歳以後の進路選択が職業に70%ほどになるという社会的な背景もあるが、日本ではその傾向にないことなどである。

この事例は,3月28日(木)〜29日(金)に京都リサーチパークで開催されるエデュメントフォーラム2002で事例発表されます。
テーマ 「生き方」総合学習〜自己実現をめざすアントンプレナー教育の可能性〜
フォーラムの詳細は エデュメントフォーラム2002京都 をご覧下さい。

 上西先生の授業を参観された野呂先生より,次のコメントがありました。
「ゲームになりそうな雰囲気があるのに、生徒の活動は他の生徒の製品に対しても積極的によい意見を言っていた。機械を通した授業であったが、生徒同士のふれあいもあった。」
 上西先生は,「日頃の指導の積み重ねにより、生徒はネチケットを身につける。 本校の総合の取り組みは、学び方総合学習と生き方総合学習。生き方総合学習はアントレの他、コミュニケーション、心の教育、情報教育このあたりを研究開発・発信している。」と補足していただきました。

京都でさかんな産学協同は,リサーチパークが推進しています。そのサイトはここ
質疑応答では次のものがで出ました。
Q 起業家教育とアントレプレナーのかかわりは
A 欧米のアントレプレナーは、社会に出てからの実践力に主眼をおいている。ここでは、それ以上に、生徒の生き方を考えさせることを主にしたい。
Q 起業家精神は競争原理にさささえられている資本主義は勝利至上主義のような気がするが、教育と合わないような気がするが
A アントレの名前を変えたかったという思いもある。現時点で成功されている起業家の方でも、たいていは失敗しておられる。 失敗されている方の方が生徒も興味を持つ。 だから勝ち組だけに視点を当てているのではなく、失敗談にこそ視点を当てたい。

実践の詳細は、 上西先生のページ にも詳しく紹介されていますのでご覧下さい。

☆ 桑原先生
健康学習とメディアリテラシーに取り組んできた。
健康学習とメディアリテラシーの事例集を作っている。
エイズの視点から 授業づくりネットワーク関西合宿レポート
 藤川先生「これではメディア批判に終わっている。これからは、それではいけない。」
血友病患者は被害者なのに加害者として扱われた。これに対するマスコミと我々の対応の問題を扱ったもの。

養護教諭の授業案はなかなか検討されないので、勉強の場を作っていかないといけない

桑原先生のページ

☆ 熊沢先生
授業づくりネットワーク ひろば原稿
丹羽郡の養護教諭を中心に集まって 


木本先生
保健便りは毎回読んでいる。

川井先生
懇談会で心理学の話をさせていただいた。
保健の先生と連携したい。

ひだまりの会定例会は第3土曜日の昼から
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/1429/

携帯電話
小学生に必要かどうかではなく、責任を持つと言うことを教えなければならない
批判ではなく、

☆ 勝村先生より目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)の評価の基本と実際についてを紹介していただきました。
評価の方法に次のように書かれています。
○手引き作成の基本的な考え方
 1 授業レベルでの評価基準の具体例と評価基準作成の考え方を示す。
 2 実際の場で継続的に活用できることを重視する。
 3 評定の具体的な方法の例を示す。
○ねらい
 1 評価規準を作成する過程を通して授業改善を目指し,授業構想力や生徒を視る見方,評価方法などの力量を高める。
 2 生徒が目標を理解して取り組む授業を繰り返し,この過程を通して生徒の学び方や自己評価をする力を高める。
 3 学習内容を授業レベルで明らかにし,基礎・基本の定着と応用力の育成に資する。
 4 指導と評価について,生徒や保護者,地域に対して明確に示すことができるようにする。また,全教師が共通理解して教育活動に取り組めるようにする。

● 歴史の全時間基礎・基本ノートを紹介していただきました。多くの目で検討し,よりよい形をめざしたいと考えています。
 小単元の最初に語句選びをし,これが基礎となります。同じものを最後に単元テストすることにより,評価します。

☆ 奥村先生 よりことばの教室だより36,37を紹介していただきました。
 ことのはでは,今回も交流分析入門シリーズです。

● 次に,TOSSエネルギー教育シンポジウムIN愛知の参加報告をしていただきました。
 詳細はここ
 また,授業発表資料集を紹介していただきました。
「環境とエネルギー」生活情報シリーズ12
  国際出版研究所 \1,000
「企業の博物館・科学館・美術館ガイドブック」経済広報センター
VTR「46億年の贈り物」
「エネルギー学習スキル」

☆ 川井先生より,いじめ・不登校対策委員会資料 教育相談ワークショップ3 の資料を紹介していただきました。
タイトルは「自分のことを好きといえる子に」
抜粋して紹介します。
1 セルフ・エスティーム(Self-esteem)とは?
 “自尊感情”,“肯定的な自己概念”などと訳す。
 自分のことを好きになり,自分のことをかけがえのない存在と感じること。
 自分のことを肯定的に認め,自分に自信を持ち,自分自身の価値を認めることを意味し,この感覚をもっている人は,単に自分に対してだけでなく,他人に対しても,その人の価値を尊重するようになると言われている。交流分析の“Tam OK,You are OK”の感覚
                                   
2 エリクソンの発達課題
 エリクソン(Erickson)は,人格発達課題の第4段階として,学童期における主要な発達課題は,“勤勉性対劣等感”としており,この時期に勤勉性や有能感が獲得できない場合には,生涯にわたって,劣等感が蔓延する危機に陥り,自己不信感を感じるようになるとしている。

3 セルフ・エスティームを高めるためには
 セルフ・エスティームが十分に備わっているかどうかは,外面からでは判断できない。スポーツが得意だからとか,成績がいいから,友だちが多いからなどということで,セルフ・エスティームが高くなるとは限らない。逆にスポーツが苦手だから,成績が悪いから,友だちが少ないからということでセルフ・エスティームが低くなるとは限らない。

 私たちは,自己概念を自分と他者との関わりの中から導き出すといわれている。“自分は何者であるのか”を自分が生きているうえで重要な人たち(両親・兄弟・教師・友人)によってどのように扱われるかによって学ぶ。これらの人たちとの言語的または非言語的コミュニケーションを通して,自分が好かれているかそうでなうでないのか,受け入れられているのかいないのか,尊敬される価値があるのか,それとも軽蔑されているのか,成功者か敗北者かを自分なりに学んでいく。
 しっかりとした肯定的な自己概念を持つためには,周囲の人々からの尊敬,愛情,支持,そして受容を必要とする。

4 肯定的なストローク
 交流分析の考え方には,ストローク(sroke)という考え方がある。ストロークとは“その人の存在や価値を認めるための言動や働きかけ”と定義する。
 人間が,心身ともに成長するための食物と同じように欠くことができない愛撫・接触・音などの生物学的刺激のことである。
 肯定的な無条件のストロークを十分に受けて育った子どもは,他者からの賞賛や承認を素直に受け入れることを学び,自分が属する集団に与えられる賞賛も自分の喜びと同じように受け入れることができるようになると言われている。
(1)肯定的ストローク
 ・無条件のストローク
 ・条件付きのストローク
(2)否定的ストロ−ク
 ・無条件のストローク
 ・条件付きのストローク

5 Iメッセージの活用
(1)YOUメッセージ
 @判断・批判・不同意・非難 「君はいつも問題を起こす生徒だな」「手に負えない子ね」
 A悪口・きめつけ・あざけり 「お前たちは,まるで幼稚園みたいだな」
 B解釈・分析・診断 「仕返ししたいんだな」
 C激励 「君はもっと分別があるはずだ」
 Dなぐさめ 「明日になれば,気分も少しは晴れるだろう」
 E賛同・尋問 「自分のもとをどうしてしまえないんだ」「何でできないんだ」
 F皮肉 「君は静かなときは良い生徒なんだけど」「まるで先生みたいな事をいうな」
 
  自分に対する評価を聞くことになる。抵抗感を持つ。自尊心を打ち砕く。

             


親や教師は
「やればできると訴えかける存在」

● OKグラム検査


● 学級通信


☆ 高橋先生より現職教育通信「東風」30を紹介していただきました。
 評価について,次のように書かれています。
音読の評価
 前回の現職教育で、音読をまちがえたり、つかえたりした回数で評価する方法についてお話ししました。
このような評価をするのは、文章をすらすら読むことが国語の最も基礎的な学力であると考えるからです。
実際には次のように行いました。
1 4人グループをつくる。
2 教科書見開き2ページ分を1人ずつ読んで、他の3人が評価する。
3 3人の評価の真ん中の数値をとる。2人同じならその数値をとる。
4 これを2回くり返し、少ない方の回数を教師に報告する。
 このような方法でやった結果、だいたい次のような基準でいけるのではないかと思います。
  A:0〜1回  B:2〜4回  C:5回以上
 時間にして15分程度で行うことができました。教師は、子どもの報告を聞くだけできわめて簡単です。
いかがでしょうか。

漢字ミニテストの評価
 漢字ドリルなどで、漢字のミニテストを行っているクラスは多いだろうと思います。さて、その評価の仕方ですが、私は次のように行っています。
1 テスト終了後、となりの子とテストを交換し採点する。
2 できるだけ厳しく採点させ、正誤に迷う場合、二人の意見が分かれたときには教師が決定する。
3 得点を教師に報告させる。みんなの前で得点を言いたくない子には、「後で言います」と言わせて、個別に聞く。
4 まちがえた漢字は、ノートに3回ずつ書いて練習する。

 漢字ミニテストの評価方法なんて些細なことかもしれませんが、こうした些細なことを職員で話し合うことこそ価値があるのかもしれません。
 きわめて具体的な提案は,現職教育通信にこそふさわしい内容です。議論につながることを期待します。
 よく,何時間もかけて本読みテストや漢字テストをやっている例がありますが,本来カリキュラムにはそうした時間はないはずです。ここで示されたように短時間ですませて,もっと大切なことに時間を使うべきであると土井は思いました。

☆ 野沢先生より総合学習便り ふれあい「話・わ・輪」を紹介していただきました。
 4年生が,3年生にポスターセッション形式で総合的な学習で学んだことを発表しました。わかりやすく表現すること,自分自身の学習を振り返ることがねらいですが,3年生のイメージづくりにも価値ある活動だと感じました。
 発表会を終えての感想を紹介します。
・最初,ばう読みになってしまって,動きもかくかくだったけど,3年生が静かに真剣に聞いてくれていたので,練習したように.だんだんスムーズにすすんでいってよかったです。3年生にとって,4年生でやるときのヒントになればいいと思っています。
・初めの組の時は失敗したけど,残りの組の時は失敗せずにできました。3年生の子があんまり分かっていなかったから,もうちょっとくわしくやればよかったです。でも,3年生の子が点字を自分で打ったらよろこんでいました。

☆ 天野先生より,以前に所属していた岡崎社会科授業サークル編著『「高齢者福祉」を学ぶ授業の探究』が黎明書房から出版されます。 
第1章 私たちの「高齢者福祉」授業の出発点
第2章 どうすれば「高齢者福祉」の授業を改善できるか
第3章 小学校における「高齢者福祉」の授業の探究
第4章 中学校における「高齢者福祉」の授業の探究
第5章 「総合的な学習の時間」の創設と社会科授業研究の方向性
 ¥2,300+税ですが,今だけ特別価格¥2,000です。天野先生まで申し込んでください。

☆ 今後三年間の方向性に続いて、「子どもたちにつけたい力」を出し合いました。
           内容はここ

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp