2001.12月のデータ          

 

(2001/12/2の湿原風景)



【2001.12.30
 バイケイソウの発芽が始まっています。 
 湿原近くの沢沿いでは、バイケイソウの発芽が始まっています。
新しい芽は、これから厳しい冬を越し、徐々に生長して6月上旬に花を咲かせます。
 一方、ミカワバイケイソウの発芽は3月から4月頃からです。
 その他、
イワタカンアオイ、ヒメカンアオイが咲いています。
ハンノキが咲いています。


【2001.12.22
 ハンノキの雌花序が熟し始めました。 
 湿原内やその周辺にはハンノキが多くあり、その雌花序が熟し始めました。(画像左)
自分の花粉で受粉しないように、雄花序が熟し終わってから雌花序が熟し、他の個体の花粉が飛んでくるのを待ちます。
植物の工夫には感心させられますね。
 画像右は、その冬芽です。この状態で冬を越し、暖かくなると葉が展開します。
それぞれの樹木によって、冬芽には大きな特徴があります。この時期は冬芽の観察も楽しいものです。
なお、この個体は「散策路図」の13番付近のものです。
 その他、
イワタカンアオイ、ヒメカンアオイが咲いています。


【2001.12.16
 ツルリンドウの実が綺麗です。
 サルトリイバラの実が目を引きます。
 
 湿原周辺の沢沿いでは、ツルリンドウの実が綺麗です。
秋に咲いた花の中から突き出るようにして、真っ赤な実がついています。
この時期の実は色も濃く、またその形からも、とても小さなリンゴを思わせます。
 湿原周辺の雑木林を歩いていると、直径1cm程の赤い実を多くつけたサルトリイバラが目を引きます。
実の色はオレンジ色に近いものから濃い赤色まで様々です。これは、陽の当たり具合などによって色付きが異なるのでしょうか。
 その他、
イワタカンアオイ、ヒメカンアオイ、ハンノキが咲いています。
●ミヤマシキミのつぼみが徐々に膨らんできました。


【2001.12.08
 フユイチゴの実が目立つようになりました。
 センリョウの実が綺麗です。
 
 湿原周辺の林縁では、フユイチゴの実が目立つようになりました。
先週は、熟していませんでしたから、この一週間で一気に熟したのでしょう。
実は、甘酸っぱくてなかなかの美味です。
(この画像の種は、アイノコフユイチゴだと思います。)
 湿原周辺の林内では、センリョウの真っ赤な実が目を引きます。
葦毛周辺では、マンリョウは鳥に種が運ばれるのか、とても多くの幼木を見かけますが、センリョウはあまり見かけません。
鳥は、センリョウの実よりマンリョウの実を好むのでしょうか。
 その他、
イワタカンアオイ、ヒメカンアオイが咲いています。
ハンノキが咲いています。


【2001.12.02
 ハンノキの雄花序が咲き始めました。
 ミミカキグサがまだ咲いています。
 
 湿原周辺や湿原内では、ハンノキの雄花序(雄花)が咲き始めました。
雌花は雄花の付け根付近にあり、雄花が咲き終えてから熟します。
また、葦毛には多くのハンノキがあり、雄花は今から3月頃まで個体ごとに時期をずらして咲き続けます。
 湿原内では、まだミミカキグサが咲いています。
ミミカキグサは夏の植物なのですが、強い霜が降りるまで見られます。
また、この時期は夏の物と比べ、背丈は随分低いのですが花は大きく色も鮮やかに感じます。
 その他、
イワタカンアオイが咲いています。
●ソヨゴ、ウメモドキ、メギ、センリョウなど樹木の赤い実が目立ちます。


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