2002.12月のデータ(2002/12/08の湿原風景) |
湿原周辺の雑木林では、ジャノヒゲの種子が紺色に輝き奇麗です。 いろいろな樹木の赤い実を多く目にするこの時期に、この輝いた紺色の実は一際新鮮に映ります。 この種子は、石などにぶつけるとよく弾むので、子供の頃にはそんな遊びもしたものです。 なお、別名にリュウノヒゲとも名付けられています。 |
湿原のあちらこちらでハルリンドウのロゼットが見られます。 秋口から目立ち始めたロゼットですが、徐々に生長しこの状態で冬を越します。 葦毛では、これからが強い霜が降りたりして冬が厳しくなりますが、ハルリンドウのロゼットは枯れたヌマガヤに守られるようにして春を待ちます。 |
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湿原やその周辺ではネジキの赤い冬芽が奇麗です。 ネジキは、今年に延びた枝が冬芽同様に赤くなり、よく目立ちます。 また、下向きに咲く花のあとに出来る種子ですが、画像のように上向きになっています。 上向きになる理由はよく分かりませんが、花が終わったどの段階で向きを変えるのか興味のあるところです。 なお、湿原内では「散策路図」の15番付近のネジキが観察しやすいです。 |
湿原やその周辺では、ハンノキの雄花序が開き花粉を飛ばし始めました。 一方、雌花序はというと、画像右(雄花序の付け根付近にあるマッチ棒の頭のようなもの)のようにまだ受粉できるまでに生長していません。 このように雄花序と雌花序の生長をずらすことにより同花受粉をさけています。 また、雄花序も株によって成長に時間差があり葦毛湿原では3月頃まで花粉を飛ばし続けます。 なお、湿原周辺のハンノキはどれも背が高く、観察には湿原内の「散策路図」の12,13,18,20番付近が向いています。 |
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