'99.12月のデータ


【'99.12.29】
 ハンノキの雌花序が熟してきました。
 ハンノキの早いものは、雄花序つづき雌花序も熟してきました。
かんざしのように垂らした雄花序の付け根付近にあるマッチ棒の頭ほどのものが雌花序です。
湿原を縁取るように多く生えているのですが、どれもが開花時期を少しずつずらし、自家受粉を避けているのには感心させられます。
 その他、
●湿原周辺の雑木林では、イワタカンアオイやヒメカンアオイが咲いています。


【'99.12.19】
 ネジキの冬芽が目立ちます。
 ハルリンドウの芽が出ています。
 「散策路図」の4、15、20番付近では、ネジキの真っ赤な冬芽と枝が目立ちます。
花のないこの時期の楽しみの一つに、冬芽の観察があります。
ネジキの冬芽は真っ赤に色付き、また今年伸びた枝も同様に赤くなり目立ちます。
この枝の赤みは、新芽が出る頃には消えます。
 ハルリンドウは今から春の準備です。
ハルリンドウの芽は、これからますます厳しくなる寒さにも耐え、春には多数の花を楽しませてくれます。
植物のたくましさを感じますね。
 その他、
●湿原周辺に多くあるハンノキの雄花序が次々と熟してきました。


【'99.12.11】
 ハンノキが咲き始めました。
 イワタカンアオイが咲き始めました。
 ハンノキの雄花序が咲き始めました。
雄花序はカンザシを垂らしたようであり、花のイメージとはほど遠い形をしています。
しかし、大量の花粉を飛ばす目的から、そんな形が適しているのでしょう。
ハンノキは湿原を取り囲むように多くありますが、観察をするには「散策路図」の13番付近のものが背も低く見やすいです。
 湿原周辺の雑木林ではイワタカンアオイが咲き始めました。
早いものは11月頃から咲くものもあるのですが、大方はこれから咲き始めます。
葦毛には、他にヒメカンアオイが見られます。
 その他、
●湿原は冬枯れたヌマガヤで黄金色一色に染まり冬景色です。


【'99.12.5】
 フユノハナワラビが見られます。
 湿原周辺の林縁では、フユノハナワラビの胞子が熟しています。
フユノハナワラビは栄養葉と胞子葉を持つシダで、胞子葉のブツブツを花に見立てて名が付けられたのでしょう。
これという花が無い時期、こんな変わったシダをみて歩くのも面白いものです。
 その他、
ハンノキの雄花序が膨らんできました。
イワタカンアオイのつぼみが膨らんでいます。



'99.01‾02 '99.03 '99.04 '99.05 '99.06 '99.07
'99.08 '99.09 '99.10 '99.11 '99.12

●過去の観察記録へ