'99.7月のデータ


【'99.7.24】
 ミズギクが咲いています。
 ノギランが見頃です。
 先週より咲き始めたミズギクの黄色の花が、湿原のあちらこちらで目立つようになりました。
この植物は、氷河時代の生き残り(残存種)であり、近縁の高山植物にウサギギクがあります。
まだ、次々と咲いてくるので1ヶ月ほどは楽しめます。
 「散策路図」の20番付近ではノギランが見頃です。
ランと名が付いていますが、ユリ科の植物で葉はショウジョウバカマのそれによく似ています。
 その他、
サワシロギクが咲き始めました。
ヌマガヤの穂が出始めました。
リョウブミカヅキグサノリウツギミミカキグサなどが咲いています。


【'99.7.18】
 トウカイコモウセンゴケが咲いています。
 ミミカキグサが咲いています。
 湿原のあちらこちらで、トウカイコモウセンゴケが咲いています。
モウセンゴケは曇った日の午後でも開花しますが、トウカイコモウセンゴケは晴れた日の午前中しか開花しません。
よって、両方の花を楽しむには、晴れた日の午前中ということになります。
 「散策路図」の8番付近ではミミカキグサが目立つようになりました。
早いものは1ヶ月ほど前から咲き始めましたが、これから徐々に咲き、湿原のあちらこちらで見られるようになります。
 その他、
ノリウツギが咲き始めました。
ノギランが咲き始めました。
ミズギクが咲き始めました。
コケオトギリが咲き始めました。
リョウブミカヅキグサなどが咲いています。


【'99.7.10】
 リョウブが咲き始めました。
 ノリウツギのつぼみが膨らんでいます。
 「散策路図」の4番付近ではリョウブが咲き始めました。
一つの花は直径数ミリですが、とても密につけるので満開になると木全体が白く見えるほどです。
まだ咲き始めたところですから、見頃は来週頃でしょうか。
 ノリウツギのつぼみが膨らんできました。
湿原を縁取るように何本ものノリウツギがありますが、中でも「散策路図」の13番の南側にあるものは、今にも咲きそうです。
 その他、
●オトギリソウが咲き始めました。
ミカヅキグサが咲いています。
モウセンゴケトウカイコモウセンゴケ、リョウブなどが咲き、またノリウツギも咲きそうで、葦毛の植物はもう夏本番の様子です。


【'99.7.4】
 ハンゲショウが見頃です。
 チゴザサが見頃です。
 「散策路図」の20番の西側付近ではハンゲショウが見頃の状態です。
半夏生(夏至から11日目にあたる日)の時期に葉が白く変化することから名が付けられたのですが、葉の半分が白くなることから「半化粧」とも表されることもあるようです。
 しかし、このハンゲショウは本来は葦毛湿原に自生しているものではなく、残念ながら何者かによって植え込まれたものです。
 このような行為は、湿原の生態系のバランスを崩したり、植物地理的混乱を招くことになり、あってはならない事なのです。
 「散策路図」の12、14、20番付近では、チゴザサが見頃の状態です。
葉は名前の通り笹のようですが、小さな花をルーペで観察すると、その造形美に感動させられます。
次のお休みにルーペを持って出かけては如何でしょうか。
 その他、
モウセンゴケトウカイコモウセンゴケが咲いています。
ミカヅキグサが咲いています。
リョウブのつぼみが膨らんでいます。
ノギランのつぼみが膨らんでいます。


'99.01‾02 '99.03 '99.04 '99.05 '99.06 '99.07
'99.08 '99.09 '99.10 '99.11 '99.12

●過去の観察記録へ