2000.12月のデータ          

 

(2000/12/3の湿原風景)



【2000.12.29】
 冬芽の観察ができます。
 花のないこの時期は、湿原内やその周辺で冬芽の観察を楽しみことが多くなります。
左の画像は、リョウブの冬芽です。2枚の芽鱗につつまれていますが、画像のように冬の間にはがれてしまうものが多いようです。
右の画像は、ゴンズイの冬芽です。普通は画像のように枝先に2個の冬芽をつけます。
 その他、
●葦毛では、強い霜が降りる日が続いています。
●湿原周辺の雑木林では、アセビが春を待ち侘びるかのように花芽をつけています。


【2000.12.23】
 ネジキの冬芽が目立ちます。
 散策路図の4、15、20番付近では、ネジキの赤い冬芽が目立ちます。
真っ赤に色づいている枝は、今年伸びた部分であり、若葉が出る頃には、この色は消えます。
花のないこの時期でも、樹木の果実や冬芽を楽しむことが出来ます。
 その他、
●葦毛では、今朝は強い霜が降りました。
●湿原周辺の雑木林では、シュンランの花芽が顔を出しています。


【2000.12.17】
 ハンノキが咲いています。
 湿原内とその周辺では、かんざしを垂らしたように、ハンノキが咲いています。
雄花序は花粉を飛ばすだけが目的なので、かんざしみたいな形が適しているのでしょう。(画像 左)
一方、雌花序はというと、雄花序の付け根付近に3〜4mm程度と小さくて目立ちません。(画像 中央)
冬芽の様子。(画像 右)
 その他、
●湿原内では、ハンノキ以外に花というものは見られない季節となりました。
●湿原周辺では、センリョウ、マンリョウ、ソヨゴなど樹木の赤い実が目立ちます。


【2000.12.9】
 ヤブムラサキの実が綺麗です。
 テイカカズラの種子が舞っています。
 湿原周辺の雑木林では、ヤブムラサキの実が綺麗です。
この宝石のように鮮やかな紫色は、何とも言えない素晴らしい色です。
近くには、ムラサキシキブもあり、両者を見比べることができます。
 湿原周辺で、テイカカズラの種子が風に舞っているのを目にします。
春から初夏に咲く花は直径3cm程ですが、その果実は20cmにもなり、熟した果実からは白い冠毛がついた種子が現れます。
この時期は、その冠毛のついた種子が風に舞っている様子を目にすることがあります。
 その他、
●冬枯れたヌマガヤで、湿原が黄金色に染まっています。
●湿原周辺では、フユノハナワラビの胞子葉がみられます。


【2000.12.3】
 フユイチゴの実が熟しはじめました。
 ミミカキグサがまだ咲いています。
 湿原周辺の林縁では、フユイチゴが実をつけています。
例年は、もう少し早い時期から熟すのですが、今年はようやく熟しはじめた状態です。
フユイチゴの実は、適度な酸味とみずみずしさがあり美味しいですね。
 湿原のいたるところで、ミミカキグサがまだ咲き続けています。
ミミカキグサの花の盛りは真夏ですが、秋口からは背丈を極端に低くし、12月の強い霜が降りるまで花を咲かせます。
なお、この時期の花は真夏のものに比べ、形は大きく、色も鮮やかです。
 その他、
ヌマガヤが枯れはじめ、湿原が黄金色に染まりつつあります。
●湿原周辺の雑木林では、イワタカンアオイ、ヒメカンアオイが咲いています。



2000.01‾02 2000.03 2000.04 2000.05 2000.06 2000.07
2000.08 2000.09 2000.10 2000.11 2000.12

●過去の観察記録へ