2006.12月のデータ
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湿原のあちこちでネジキの真っ赤な冬芽が目立ちます。 今年伸びた枝は寒くなると赤く色付き,春の新芽が出る頃にはその色は消えます。 花のシーズンも幕を閉じ,これからしばらくは樹木の冬芽や実を楽しむことになります。 <P.43> |
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湿原のあちこちでハルリンドウのロゼットが見られます。 ハルリンドウはこのようなロゼットで冬を越し,開花する春を待ちます。 画像のロゼットは少々貧弱であり,今年はこのようなものが多いのが気になります。 春には湿原一面に花を咲かせてくれることを願うばかりです。 <P.23> |
湿原やその周辺では,ハンノキが咲き始めました。 湿原を取り囲むように数多くのハンノキがありますが,それらは背の高いものが多く花は近くでは見られません。 観察には「散策路図」の10番,12番付近のものが背も低く適しています。 かんざしのように垂れ下がっているのが雄花の集まり(雄花序),その付け根にあるマッチ棒の頭のようなものが雌花の集まり(雌花序)です。 雄花が先に熟し,そして雌花が熟す(雄性先熟)ように時間差があります。また,それぞれの木によっても開花する時期が異なり,今から3月上旬頃まで徐々に咲いていきます。 このようにして,同じ株での受粉を避ける工夫をしています。 <P.99> |
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湿原の駐車場では,センダンの実が目立ちます。 センダンは湿原周辺でもよく見かけますが,この地方では普通に目にする樹木です。 5〜6月には,木いっぱいに数多くの花を咲かせますが,淡い紫色のために葉や空など周囲の色に溶け込んでしまうのか意外に目立たないのが不思議です。 |
「散策路図」の2番付近や湿原周辺の雑木林では,メギの実が真っ赤になり綺麗です。 早春の花の時期はあまり目立ちませんが,この真っ赤な実はよく目立ちます。 <P.21> |
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湿原周辺の雑木林では,イワタカンアオイが咲き始めました。 花は地に埋もれるようにして咲いていますので,落ち葉をかき分けて観察することになります。 ここには,似たようなヒメカンアオイも咲いています。 これらを区別するには,葉は変異が多いので花で見分けます。 イワタカンアオイの方が萼筒が長く,花全体も大きいです。 <P.98> |
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