2006.1〜2月のデータ
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湿原背後の尾根付近では、マンサクが咲いています。 花の進み具合から察するに、咲き始めは例年通り1月末頃だった様子です。 今年の花付きは、あまり良いとは言えない状況です。 しかし、これといった花が無い時期だけに、この黄色の花が咲いていると飛び上がるほど嬉しいものです。 右の画像は、マンサクの冬芽です。 <P.100> |
湿原周辺の雑木林では、ヒメカンアオイが咲いています。 葦毛湿原周辺ではイワタカンアオイも見られます。 これと比較すると、花も小さく、萼筒の長さがヒメカンアオイは短いので蕊の先端が開口部まで達しています。 (画像の右端の花と2006/01/15の画像を比較していただけるとお分かりになるかと思います。) <P.98> |
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花の少ないこの時期は、のんびりと樹木の冬芽観察をするのも楽しいものです。 左の画像は、ネジキです。一年枝(今シーズンに延びた枝)と冬芽が赤く色付いているのが特徴的です。 右の画像は、ハンノキです。裸芽は樹脂でロウを塗ったようになっています。 樹木それぞれに冬芽が異なるので、見比べて歩くのも楽しいものです。 <P.43>、<P.99> |
湿原内やその周辺では、ハンノキが咲いています。 左の画像で、かんざしのように垂れ下がっているのが雄花序で、その付け根付近に雌花序があります。 同じ木での受粉を避けるために、雄花序が先に熟し、その後に雌花序が熟すようになっています。また、木によって雄花序が熟す時期もずれており、他の木の花粉を受ける工夫がなされています。自然界の知恵には感心するばかりですね。 <P.99> |
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湿原周辺の雑木林では、イワタカンアオイが咲いています。 葦毛には、ヒメカンアオイもあります。どちらも地面に埋もれるようにして咲くものですから落ち葉を掻き分け観察することになります。 昨年末に積雪があり、それで凍ってしまったためか葉が傷んでいる個体が多いです。 <P.98> |
湿原近くの沢沿いでは、バイケイソウが発芽しています。 例年、12月頃から発芽が始まり、この時期には10cm程度になっているのですが、今年は、まだ5cm程度です。 発芽した芽の周辺はシュロの毛のようなもので囲まれています。ユリ科のシュロソウ属であることが納得できます。 ミカワバイケイソウの発芽は寒さのピークが過ぎてからです。 <P.45> |
あけまして おめでとう ございます。 葦毛では、暖かく穏やかな元日を迎えました。今年も良い年でありますように!。 本日、2日は午前中は小雨が降っていましたが、午後には時折陽が差す空模様でした。 お正月らしくセンリョウの実を撮影してきました。 湿原周辺の雑木林では、センリョウが点在しています。マンリョウは、あちこちで多く見るのですが、センリョウはマンリョウほどありません。 どうもマンリョウは鳥によって実が運ばれるようです。そのことを考えると、センリョウの実は鳥にとってはマンリョウほど美味しくないのかもしれませんね。 <P.94> |
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湿原のあちこちで、ハルリンドウのロゼットが見られます。 これから、まだまだ寒さが本番になるというのに、今から花芽を膨らませ春の準備をしています。 この他にも、ショウジョウバカマやシュンランなども同様に花芽を膨らませています。 <P.23> |
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