2008.11月のデータ          



(2008/11/09の湿原風景)

20081109

【2008.11.23】
 ハンノキの花序が垂れ始めました。
 イヌツゲが黒い実をつけています。
ハンノキ

 湿原内やその周辺では、ハンノキの雄花序(雄花の集まり)が垂れ下がり始めました。
葉が全て落ちる頃には、雄花が熟し花粉を飛ばすようになります。
雌花は雄花の付け根付近にあるマッチ棒の頭のような形をしているものです。
雄花が先に熟し花粉を飛ばし終えてから雌花が熟すようになっています。これは、同じ木での受粉を防ぐためです。
<P.99>

イヌツゲ  湿原には多くのイヌツゲがあり、今は真っ黒な実を付けています。
花は小さいのですが、実は直径1cm弱と意外に大きく見立ます。
<P.92>
 その他、
ホソバリンドウイワタカンアオイ、ヒメカンアオイが咲いています。


【2008.11.15】
 メギ、ミヤマシキミなどの赤い実が目立ちます。
メギ ミヤマシキミ

 湿原周辺の雑木林では、樹木の赤い実が目立つようになりました。
左の画像はメギです。「散策路図」の2番付近で見られます。
右の画像はミヤマシキミです。
他にも、ソヨゴ、センリョウなどの赤い実が目立ちます。
<P.21><P.54>

 その他、
ホソバリンドウウメバチソウ、ヒメカンアオイ、イワタカンアオイなどが咲いています。


【2008.11.09】
 ヒメカンアオイが咲き始めました。
 フユノハナワラビが胞子葉をつけています。
ヒメカンアオイ

 湿原周辺の雑木林では、ヒメカンアオイが咲き始めました。
葦毛にはイワタカンアオイもあり、こちらも咲き始めています。
どちらも花は落ち葉に埋もれるようにして咲いていますので、落ち葉を掻き分け観察することになります。
なお、画像はヒメカンアオイです。両者の区別は葉の変異は多いので花で比較するのが確実です。
ヒメカンアオイはイワタカンアオイに比べ、花は小さく、萼筒部が短い。内部の網目模様も粗い。などと異なるため見慣れればすぐに判断できます。
<P.98>

フユノハナワラビ  湿原周辺の雑木林では、フユノハナワラビが胞子葉をつけています。
胞子葉のつぶつぶを花に見立てて名がついたのでしょう。この胞子は秋から冬にかけて熟します。
胞子葉をつけるという特徴があるシダだけに名前も覚えやすいです。
<P.102>
 その他、
ヤマラッキョウホソバリンドウが咲いています。


【2008.11.03】
 ヤマラッキョウが咲いています。
 ホソバリンドウが咲いています。
ヤマラッキョウ

 「散策路図」の18番やその木道を挟んで反対側では、ヤマラッキョウが多く咲いています。
今が盛りの状態であり、ぼんぼりのように球状に幾つもの花を咲かせています。
<P.89>

ホソバリンドウ  2週間ほど前から咲き始めたホソバリンドウが「散策路図」の16、17番付近の木道横で見られるようになりました。
リンドウの湿原型で葉が随分と細いのが特徴です。
<P.90>
 その他、
スイランウメバチソウが咲いています。


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