はじめに
新居町の文学碑より
舘山寺の観光
マリンレジャー
水産業と暮らし
美しさの基準
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次の世代に
蒼い思い出
水のロケーション
書を捨てて
浜名湖からの伝言
濱名湖をすぎる
おとうさん、、
浜名湖っていったい
尾奈の老木
観光産業と環境産業
細江の皇帝ペンギン
湖面から見て

委員会資料


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社団法人
静岡県建築士会
浜松支部

が1996年に行った
「浜名湖の立面図」
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「浜名湖の立面図」
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「良い所にお住まいですね」と東京にいる頃、よく周囲の人達に言われた記憶があります。思い返してみると、それはどうやら浜名湖のことを言っていたような気がする。確かに森と湖の取り合わせは、何故か私達の心を感動させるものとみえて、古来から多くの人々に詩を詠ませている。木々の間をとおして見える湖面は旅の疲れを癒す一服の清涼剤であったに違いない。現代、旅が観光に変わったとしても、陸から見える浜名湖が、人々に与える感動は昔と変わり無い。だから「良い所にお住まいですね」という冒頭の話になる。

ところで、今回は浜名湖から陸を見ようというお話。さすが建築士会浜松支部、物事をあらゆる角度から見て考えてみようという訳です。写真を撮り、立面図を描いているうちに、見えてきました、浜名湖の心の大きさが。漁場であり、観光地であり、マリンスポーツの場であり、別荘地でもある。人間がやりたいという、ありとあらゆるものを包み込み、それを許容していました。そんなに抱え込んで大丈夫かいなと海(浜名湖)側から眺めると、いささか限界にきているようであちこちに痛みがあるようです。人が近づかないように淀みを造り異臭を放っている処もあるし、けな気に人目につかないようにゴミを抱え込んでじっとしているところもある。必死に浜名湖が守ろうとしているが、いくら心の大きな浜名湖でもそろそろ限界かな。ここらでもう少し浜名湖の言うことを素直に聞いてあげないと拗ねるかもしれないなと、長く長く続く護岸のブロックを描きながら思いました。

「書を捨てて海へ出よう」
と浜名湖が囁いていました。

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