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社団法人 静岡県建築士会会員 古山惠一郎 〒430 浜松市元城町109-12 電話 053-453-0693, fax 053-458-2534 e-mail:.ask@tcp-ip.or.jp http://www.tcp-ip.or.jp/~ask/ | |||||||
No.8 | |||||||
□地主が800人 □鉄道開発が生み出したペニーレーン □路上駐車が当たり前 □由緒ある邸宅に住むのがジェントルマン | |||||||
図1 ピンクフロイド「アニマルズ」のジャケット写真一帯はロジャース卿の設計で再開発を計画中とか。 Beatlesもあり枡。 図2 ビクトリア時代のお屋敷町。郊外に住むには自家用馬車が必要で、 馬車というのは簡単にUターンが出来ないので車回しがいる、 と結構モノイリだ。 1872年の地図 S=1/2,500(75dpi) 図3 コーシェルトンビーチ駅周辺 S=1/25,000(75dpi) 図4 同じく S=1/2,500(75dpi) 図5 えんえんと続く路上駐車。 図6 ロンドンの田園調布といったところでしょうか。 図7 二戸一邸宅、日本程戸建てにこだわらない? 図8 リハビリ住宅。築110年、借地200坪床面積50坪で2000-300万円とのこと。うーん、安いか、高いか。
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| 英国の住宅地
我が国の住宅が長く「木と紙」で作られて来たのに対し、
英国ではハーフティンバーのような木造よりも、
古くは北イングランドのスレート平積みのような石、
近くはレンガといった組石造で作られて来た住宅が多い、
という素材の違いがあるが、
それ以上に町並み景観の違いを生み出している背景には土地所有制度の違いがあろう。
ロンドン南郊外のサットン市で住宅街を歩いてみた。議事堂から南へ15km、
ビクトリア駅から列車に乗り、
ピンクフロイドのアルバム「アニマルズ」のジャケットで有名な
発電所の脇を通って、30分程でコーシェルトンビーチ駅に着く。
駅前商店街のようなものが無いのは近郊住宅地の駅であり、
用途地域が決められていたからか、
あるにはあった商店も郊外型大型店にやられてしまったからか、解らない。 コーシェルトンパークロードで多く見られたものにデュプレックス、 日本式に言えば二戸一があった。 日本で二戸一と言えば「裏長家」というイメージがあるが、 図4のように18世紀の邸宅の面影を再現するためには、 二戸で一棟の建て方が似つかわしい、というものだ。 もともとが借地である上、ビクトリア時代は大英帝国が世界に拡がった時代である。 当時の裕福な家庭では「亭主はインドへ出かけたきり、」 という情景がありそうな話として、ディケンズなどにも 「邸宅の間貸し」の背景に描かれており、 日本における程戸建てへの執着が強く無いのだろう。 図4左上にはタウンハウスも混じっている。
家を新築するのが男の面目みたいな我が国に対して、
由緒ある邸宅に住むのがジェントルマンというお国柄、
というより取り壊して建直そうにも近隣の同意が得られない、
ということであろうか、コーシェルトンパークロードでも新しい家は見当たらない。
110年前の開発当時に建てられた家を補修して住んでいる家が殆どのようだ。
英国の写真を差し上げます。cd入り、「都市白書」「交通白書」概要版粗訳のオマケ付き。実費ビール券1枚。
御連絡ください。
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