title

目次 はじめに 監修の言葉 1.海の東海道と静岡県 2.千石船 3.江戸時代の港湾施設 4.伊豆の湊 5.駿河の湊 6.遠江の湊 調査を終えて
4-1.網代 4-2.川奈 4-3.稲取 4-4.下田 4-5.南伊豆 4-6.松崎 4-7.土肥 4-8.戸田 1.はじめに 2.戸田村の概要 3.戸田湊の概要 4.まちなみの様子 5.戸田の資源 6.問題点と課題 7.まちなみ再生の施策 8.活性化への施策
9.おわりに


牛ヶ洞から御浜岬越しに富士山を望む天然の良港

4-8-2. 戸田村の概要

所在

伊豆半島の西海岸田方郡の基部に位置し、東南北の三面を達磨山系に囲まれ、西には戸田港を持ち、駿河湾に面している。 達磨山に源を発する戸田大川は扇状地の北側を流れ港に注ぐ。この扇状地と海岸線のわずかな平地に家並みが点在する。

沿革

かつては幕府の直轄地であったが、文化9年に南北に二分、北は小笠原安房守の采地となり、南は後に水野出羽守の采地となった。 明治2年韮山県に編入されたが、明治4年韮山県の廃止とともに足柄県に編入され、このときに南北が合併して一村となる。

明治9年、足柄県の廃止により静岡県に移管され、明治12年には以前の君沢郡に復し、郡役所が置かれた。 明治21年に市町村制が公布され、同22年井田村を合併して戸田村となる。 明治23年新たな郡制が公布され、同29年君沢郡は廃止され、今日の田方郡に編入された。 このように戸田村はめまぐるしい所轄の変遷を経て誕生したのであった。

人口 4,481人 世帯数 1,460世帯 (平成2年国勢調査)

産業とまちづくりの施策

漁業を中心に栄えてきたが、近年は豊かな自然を活かした観光地として発展している。 村の目標とする将来像は「海と緑と富士をながめる里づくり」で、現在御浜岬の整備や遊歩道整備の事業化が進められている。 また、温泉会館の計画もある。

今後は恵まれた自然や海産物を生かした、海浜レジャーを中心とした個性的な観光保養地を目指している