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目次 はじめに 監修の言葉 1.海の東海道と静岡県 2.千石船 3.江戸時代の港湾施設 4.伊豆の湊 5.駿河の湊 6.遠江の湊 調査を終えて
4-1.網代 4-2.川奈 4-3.稲取 4-4.下田 4-5.南伊豆 4-6.松崎 4-7.土肥 4-8.戸田 1.はじめに 2.戸田村の概要 3.戸田湊の概要 4.まちなみの様子 5.戸田の資源 6.問題点と課題 7.まちなみ再生の施策 8.活性化への施策
9.おわりに


旧道(船頭街)に残る古い家並み


石段の道と石垣積


旧道沿いの石積

4-8-6. 戸田の問題点と課題

6-1. 陸の孤島からの脱皮

道路の整備によりかつての陸の孤島ではなくなったが、決して便が良いとは言えない。 逆にこのことが今日の戸田の良い環境を守ってきたとも思われるので、 交通網の整備による集客により、新な環境問題も派生するおそれがある。

下水道等の都市基盤整備の充実・沼津や西伊豆との新な海上交通ネットワークづくり

6-2. 通過型の観光地

年間34万人の観光客の内、18万人が夏の海水浴シーズンに集まっている。 また、長期滞在客が少なく、通過型の観光地となっている。

オフシーズン対策による、通年型と滞在型観光への魅力づくり

6-3. 民宿観光の転換期

ライフスタイルの変化により、観光に対するニーズも多様化してきていて、 民宿中心の観光にも陰りが見えてきている。 民宿の老朽化や低質化、あるいはプライバシー面での構造的問題などによる、 若者離れが戸田に限らず起きている。

民宿のあり方の抜本的な改革

6-4. 漁業の衰退と後継者問題

後継者の激減により、10年先の漁業がこのままでは成り立たなくなってしまう。

戸田の優秀な漁師の技術を伝承する施設や栽培漁業の促進、漁業と観光の共存

6-5. まちなみ景観や歴史財への配慮

新し物好きの戸田人気質が災してか、貴重な歴史財が失われたり放置されている。 自然景観が美しい反面、市街地のまちなみ景観に特色がなく、港町の雰囲気に欠ける面がある。

歴史街路の整備・自然景観や歴史財を生かした、国際的にも通じるまちなみ整備

6-6. 御浜岬と市街地が連携していない

地形的にも牛ヶ洞でくびれていて御浜と市街地が分離していて、歩行者動線が連携していない。

遊歩道の整備や渡船、海上タクシーの整備