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![]() 目次 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 7.妻良・子浦の望ましいまちなみ | ||||
妻良港船揚場から見たまちなみ |
6. 妻良・子浦の問題点と課題民宿観光の転換期南伊豆に共通した問題ではあるが、若者が減り、高令化が進んでいる。 かつてあったまとめ役もいなくなり、リーダーシップをとる人が少ない。 漁業においても、漁師のなり手が少なくなり、民宿の後継者問題も深刻化している。 建物も老朽化したものが多く、特に設備面での立遅れ、低質化が目立ちはじめ、深刻な危機感を持たれている。 民宿経営の転換期を迎えて、新しい形での歴史、景観、自然環境の恵まれた資源活用が求められている。 恵まれた自然と歴史財を新たな形で生かす石廊崎方面の壮大な景観に較べ、 古くから日和待ちのための安らぎの湊として船人に親しまれてきた、独自の素晴らしい自然景観が保全されている。 また伝統芸能をはじめ、古い歴史財が沢山残っている。 しかしこうした歴史財に対して、日常生活から来る「慣れ」があり、来訪者に「発見」「驚き」を提供する形で、 観光や地域おこしに役立てる方策がまだまだ残されている。 法の規制が厳しい環境庁の国立公園指定や文化庁の名勝指定により、開発行為や建設行為が厳しく規制されている。 また、伊豆半島沖地震以後、昭和49年8月2日都市計画法の指定を受け、 建築基準法による建築確認申請が必要となった。 道路が狭く、敷地面積の小さい妻良や子浦では、 新築や増築が現実的には難しくなっている等、法により地域住民の生活の場までが、強い圧迫を受けている。 しかし、逆にこの指定により乱開発されることなく、良好な自然環境が保全されてきたと言っても過言ではない。 国立公園、名勝の地にふさわしいまちなみの姿が工夫されれば、それがそのまま観光資源としても役立てられよう。 漁業と観光の問題
民宿と漁業、遊漁船と遊覧船など、比較的漁業と観光の関係はうまくいっている。
国立公園、名勝指定地として水産資源と観光資源とが相補う形がますます重要になりつつある。
例えば外洋ヨットの寄港や停泊といった形でも、今後の観光が考えられるであろう。
妻良子浦の最大の資源である「美しい海」を守るため、下水道施設が計画されているが、
これら都市基盤施設の整備にあっても、漁業と観光が相補う形で繁栄するような配慮が必要であろう。
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